NPO法人有明支縁会の活動は、熊本地震の支援から始まりました。
最初はひとりでの活動でしたが、現場でボランティアを続ける中で、多くの素晴らしい仲間や関係者の皆様とのご縁をいただき、それが現在の活動の土台となっています。
10年という節目を迎え、先日、心温まる連絡がありました。
熊本地震の本震から1年目の日、ボランティアバスに同行取材してくださった記者さんから、「10年の節目にコラムを書きたい」とご連絡をいただいたのです。
改めて取材を受けながら、当時の情熱やこれまでの歩みを振り返る大切な時間となりました。
思えば、熊本地震より前に起こった東日本大震災の当時、私は子どもが小さかったこともあり、被災地へ駆けつけることができず、何もできない自分に強い無力感を抱いていました。
15年が流れた今年の3月11日は、内閣府の「被災者援護協力団体研修」に参加させていただき、「今、目の前で困っている方々のために、自分たちにできることを全力でやり抜こう」という決意を新たにさせていただきました。
その思いを胸に、4月11日には熊本県八代市の農家さんを訪ねました。
体調を崩されたミカン農家さんのため、メンバー9名で広い畑の剪定や芯止め、草刈りをさせていただきました。
高校生の頃から活動に参加してくれていた子が、今では農業の専門家となって頼もしくメンバーをリードしてくれる姿に、10年という歳月が生んだ絆を感じ、胸が熱くなりました。
そして作業後に農家さんから託されたたくさんの夏ミカンと晩白柚(ばんぺいゆ)を、農家さんの「被災地の方々へ」という願いと共に能登へ届けるため、4月14日、豪雨災害支援のカーシェア車両を能登へ戻すミッションも兼ねて、車いっぱいに「熊本の真心」を積んで石川へと向かいました。
能登では、志賀町、輪島市、能登町、そして珠洲市を巡りました。
仮設住宅で再会した皆さんが、以前の落ち込まれた様子から一変、地域のリーダーとして前向きに活動されている姿に、逆にこちらが力をいただきました。
「普通の生活ができるようになってきた」という言葉や、復興が進む街並み、そして温かい交流の場……。
皆さんの前向きな姿に、支援は一度きりで終わるものではなく、長く寄り添い続けることの大切さを改めて教わりました。
私たちの団体名「有明支縁会」の「有明」は、長崎と熊本をつなぐ有明海から名付けました。
そして「支援」を「支縁」と記すのは、ただ助けるだけでなく、ご縁を大切にしながら共に支え合いたいという思いを込めているからです。
あの時いただいたご縁が、10年経った今もこうしてつながり、熊本から八代へ、能登へ、そして次の誰かへと広がっています。
この活動を支えてくださる全ての皆様に、感謝の気持ちでいっぱいです。
これからも「みんなでみんなを助け愛」の社会を目指し、一歩一歩、大切にご縁を紡いでまいります。
いつも応援してくださる皆様、本当にありがとうございます。








