NPO法人有明支縁会では、能登半島地震およびその後の豪雨により二重の被害を受けた石川県輪島市門前町深見地区を中心に、継続的な災害支援活動を行っています。「作業をして終わり」ではなく、人と人とのご縁を大切にする活動の様子をご報告いたします。
◼︎ 2026年5月10日:輪島市門前町深見地区での打ち合わせ・再訪問
石川県輪島市門前町深見地区を訪問し、住民の方々からご依頼いただいた作業内容について打ち合わせを行いました。
深見地区では、地震と豪雨による二重の被害を受け、現在も復旧と再建の途上にあります。仮設住宅の入居期限は本来2年ですが、道路復旧の遅れなどにより、さらに1年延長となっているという厳しい現状を伺いました。
当法人ではこれまでにも複数回、同地区へ支援活動に入らせていただいており、住民の方々とも継続してやり取りをさせていただいています。今回は、全世帯の皆さまへ長崎カステラをお届けし、少しでも心の支えとなる時間になればとの思いで訪問いたしました。あわせて、以前土砂崩れのあった場所に私たちが手作りした階段の再訪問も行いました。一度つながったご縁を大切にし、継続して関わり続けることを当法人は大切にしています。
また、深見地区の皆さまからは、国会請願に関する署名活動にもご協力をいただきました。回覧板などを通じて多くの方々にご賛同いただき、郵送にて署名をお送りいただいております。被災された方々ご自身も大変な状況にある中で、他の困難を抱える方々のためにご協力くださったことに、心より感謝申し上げます。
◼︎ 2026年5月21日:熊本県八代市での物資支援と、被災地支援をつなぐ取り組み
熊本県八代市にて、昨年被災された生活困窮世帯の方へ、扇風機のご寄付をお届けいたしました。あわせて、以前お渡ししていた冬服の残りを受け取らせていただき、次に必要とされる方へつないでいくための整理を行いました。
また、石川県能登町で解体された呉服屋さんに残されていた反物について、着物に関わる方々が「被災された方々へ還元できる形にしたい」と動いてくださることになりました。さらに、骨董品や美術品などを店舗に置いていただき、その売上の一部を被災された方々へ還元していく取り組みも少しずつ広がっています。
「支援して終わり」ではなく、人と人とのご縁が、次の「支縁」へとつながっていくこと。こうした温かい循環が生まれつつあることを、当法人としても大変ありがたく感じています。
◼︎ 2026年5月22日・23日:輪島市門前町深見地区での避難所清掃・側溝土砂出し
再び輪島市門前町深見地区に入り、避難所の清掃、周辺の環境整備、側溝の土砂出しなどを行いました。
能登半島地震が発生した2024年1月1日、深見地区では24世帯58人の皆さまが避難所で身を寄せ合って過ごされていました。地区へ通じる道路が寸断される中、自衛隊の方々が山を越えて食料を届けられたこと、骨折された方がいらっしゃる中で通信を確保しドクターヘリにつなげたことなど、当時の過酷な状況を住民の方々から伺っています。
その後、9月の豪雨でも大きな被害を受けた深見地区には、これまでにも多くのボランティアが支援に入られており、当法人も技術系団体として複数回にわたり活動を行ってきました。
今回は住民の方々からのご依頼を受け、平日に稼働できるメンバーで現地に入りました。
避難所の清掃・整理:虫の除去を行いながら、残された物資の整理、床や壁の清掃を実施しました。
周辺の環境整備:避難所まわりや駐車場での草刈り、側溝の土砂出しを実施。草が絡み、土砂も多く堆積していましたが、水が流れる状態に復旧させました。
U字溝の泥出し(23日):住民の方々の畑横にあるU字溝の土砂や草の除去作業を行いました。雨が降ると水が溜まりやすい状態だったため、梅雨入り前に少しでも排水できるよう、住民の方々と一緒に作業を進めました。
深見地区では、護岸工事が少しずつ進み始めている一方で、地域へ通じる道路は今も応急的な状態が続いています。そのような中でも、「またこの地域に住みたい」と願う住民の方々が、いざ必要となった時に避難所や周辺環境を使える状態にしておくことは、生活再建に向けた大切な支援の一つであると考えています。
遠く離れた石川県の地で、作業を通じて住民の方々とお話ししながら、また一つ「支援」から「支縁」へとつながる温かい時間をいただくことができました。
当法人では、今後も被災地の状況や住民の方々の声に寄り添いながら、現地で必要とされる支援を継続してまいります。












